#50 マスクフイットテスト

呼吸用保護具を用いたばく露防止には、適切な能力を持つマスクの選択に加えて、マスクの面体の密着性が良好であることが重要です。マスクフィットテストは、測定装置(右の写真を参照)を用いて面体と着用者との密着性を測定します。
令和5年4月より溶接ヒュームのマスクフィットテストが義務化されました。その他の作業で用いるマスクにつきましても着用者と適切に密着しているか否かを調べることができます。
当社ではマスクフィットテスター AccuFIT 9000(日本カノマックス株式会社製)を用いて短縮プロトコルで測定を実施しています。

#51 呼吸用保護具の指定防護係数の確認測定

防護係数は環境空気中の有害物濃度と保護具の内側の空気中の有害物の濃度の比を表します。
呼吸用保護具の防護係数が100というのは、適切に着用された呼吸用保護具の着用者の実際に吸引する有害物の濃度が、環境空気中の有害物の濃度の100分の1になることを意味します。呼吸用保護具には、トレーニングされた着用者が正常に機能する呼吸用保護具を正しく着用した場合に少なくとも得られるだろうと期待される防護係数を示す指定防護係数があります。
当社では環境空気中の有害物の濃度の測定を承り、ご使用もしくはご検討されている呼吸用保護具で適切な能力を有するかを調べることができます。

#53 局所排気装置の制御風速測定

有害物の発散抑制装置として有機溶剤中毒予防規則、鉛中毒予防規則、四アルキル鉛中毒予防規則及び特定化学物質障害予防規則等では、特に局所排気装置の重要性が挙げられています。
法令では局所排気装置の性能要件や稼働要件が定義されています。例えば、有機溶剤中毒予防規則では囲い式フードの場合、制御風速 0.4m/sを超える能力が必要です。
当社では、局所排気装置等定期自主検査者がお伺いし、局所排気装置の制御風速測定を実施しています。